0513-午前
TV番組を見ていた。平成ノブシコブシ、ハライチ、雨上がり決死隊、の芸人3組による特番。
「平成ノブシコブシがメインMCでゴールデン帯の特番ということと、Aの復帰など誰も望んでいないこと以外、特に何の違和感も覚えない視聴者...」という「構図の音:」が画面を飛び出して副音声で聞こえる。
視界全画面がこの番組映像であり、TV枠で囲まれてすらいない。なのになぜか今自分はTV番組を観ている、自分は視聴者、すぐわかる。
千枚通しで貫かれたひと束のトランプが、上から一枚ずつ捲られる。
「「1、2、3、キターー!」」
「3」、銀白の鶴が正座している絵柄には「左折」の意味があるらしい。誰かが言う、
「なぜなら、ここは「左折禁止」ですからね…」
というセリフが反響した時不意に、あ、この世界おかしい、と感じた瞬間、起きていた。
0513-夕方
広島の家。目の前に白犬1匹。ほかにだれもいない。
以前飼っていた犬との戯れ、懐かしい…と思っていた。
犬は部屋の中で丁寧に大きなピザやフランスパンを食べていた。
いとこと写ってる写真や動画には、黒猫。おもえば、時に2匹の黒猫だったり。
そのどれもが、僕が知る犬ではない。
ないのに、僕は画像の中の黒猫にも無性に懐かしさを抱いていた。
外は雨。濡れながら1人で出かける。雨の中買ってきたパンを口に入れる。
もう何日も食ってない様子。もしかして自分の胃が犬の胃ではないか?という感覚に襲われる。犬が食べてるピザ。自分が食べてる濡れたパン。つながっている??
と突然「ゴーストルール」のtiktok動画が流れる。みたこともないのに。
今見てる携帯画面は誰のもの?自分のものではない。携帯のなかをのぞく。
謎の大量動画フォルダ、
思い返すと、何故か左右対称ミラーリングされたイメージに世界の全て塗り変わっていった。